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ゲヘヘのchika郎、笑かしなやもう 2

チカオアーカイブ 過去にご馳走様して来た映画・ドラマ・本への感謝の念を込めて

ファイト・クラブ 映画レビュー50選(10)

監督:デイビッド・フィンチャー
 chikaは、この作品を映画ではなくビデオで観た。
 当時はもの凄い回転率で、借り出すまで数日かかった。
 、、で、見終わった後の素朴な疑問。
 このビデオ「みんなにどう評価されるんだろう?」って事だ。
 特に、ブラピ人気で、あるいはTVでオンエヤーされたかっこいいCMに引っ張られてこの映画を見た人々の反応が知りたい。
 この作品は、感動巨編でも、見終わってスカっとするアクションものでもないのだから、、。
 私の場合は「ファイトクラブって喧嘩クラブの事?そんな設定で、どんな風にストーリーを膨らませるのかしら?どうせ寸詰まりの作品よ」というのが、ファイト・クラブを見る前の思いこみだった。
 実際がた、作品も見ても前半は、主人公の一人語りを中心にして現代の文明批判みたいなスタンスで、彼らを取り巻く日常生活を面々と描写し続けて行ってたし(ブラッド・ピット扮するタイラー・ダーデンは現代文明のマッチョな告発者の役割で、正体不明のやんちゃ坊主という感じ)、、。
 所が、物語も後半になって、「えっえー。そんな風に繋げちゃうわけー?」(結末が冒頭に繋がる構成の映画は結構あって、これもそうなんだから、映画後半の捻れは後から付け足した訳じゃないんだろうけど、、。)という展開になる。
 ここがツイストしてる訳。
 違和感を感じるほど、タイラーとジャックの関係の扱いが荒っぽい。
 これは意図的なのかなとも思うのだけれど、、。
 タイラーにブラピを持ってきた時点で、エドワード・ノートンのジャックに「片割れ」にタイラーをだぶらせるなんて無茶な事は目に見えている筈だから。
 ラストのヘレナ・ボナム・カーターのマーラと、ジャックが仲良く手をつなぎあって、爆破されるビル群を眺めているショットがとてもシュールでチャーミングに見えたのも、この「作為的倒錯人物配置」のお陰なんだろうけれどね、、。
 もしかしたら、この映画は凄く良くできた、新世代の映画なのかも、知れない。
 「マトリックス」が最新技術を駆使した古典的な映画なら、この映画はキャスティングの落差で発電するエンジンを持った実験的映画といえるかも知れないね。
 話は変わって、タイラーの主張は同感。
 でもファイトクラブは願い下げ、だって痛いのはいやだもん。
 それに自分を確かめる方法があれしかないなら、女性はどうすんのよ?
 女性の場合はS○X?。
 おふざけ~。死だとか暴力だとかを語る前に、ジェンダーの事を勉強した方がいいね。


 


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