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ゲヘヘのchika郎、笑かしなやもう 2

チカオアーカイブ 過去にご馳走様して来た映画・ドラマ・本への感謝の念を込めて

ショーシャンクの空に  映画レビュー50選(1)

shaw4.gif 始め映画は、アンディ(ティム・ロビンス)がショーシャンクへ入獄しレッド(モーガン・ フリーマン)の仲間に入るまでの日々を、何の衒いもなく淡々と描写して進んで行く。
 いかにも刑務所の日常とはこんな風に過ぎるというように、、、この辺り を飽きさせないで見せるのは「レッドの語り」というフィルターというか、一人の成熟した人間の考察を入れているからだろう。
 やがてアンディの仲間の一人である終身刑のブルックス老の仮釈放。
 そして彼の娑婆での自殺。その知らせを聞いてレッドは「ここで死なせてやりたかった。」と独白する。
 そのレッドが何故、刑務所にあって一人異彩を放っているアンディを気に入ったのか?
 そして年月の経過は、リタ・ヘイワードからマリリンモンロー、ラクエル・ウェルチへとアンディの牢獄の壁に貼られる銀幕のトップ女優達のポスター移り変わりで表される。
 その間、アンディは自らの特技と才能を生かし、刑務所の中図書館を整備し若手の囚人に高校資格を取らせた。
 一見刑務所の中でそれなりの成功を積み上げたように見えたアンディ。しかし「ここはお伽噺の世界じゃない。」と映画の冒頭にレッドが言ったように、アンディに突然訪れた無実の罪を明かせるチャンスは、見事に閉ざされる。
 問題は「必死に生きるか、必死に死ぬか」なんだと苦悩に喘ぐアンディ
で、いつ原作(刑務所のリタ・ヘイワース)のキング節が映画に出てくるのかというと、、。
 出てくるんですよね。
 まだこの映画を見ていない人の為にここは書かない方がいいかな。
 (最近の映画にある吃驚するような大ドンデンではないが、私はこの映画がこういう物語展開をする事自体に驚いてしまった。前半の落ち着いた演出は、ここから以降の為のジャンピングボードなのかなぁ、、。)
 でも私はこの映画ポスターに使われるアンディが雨に打たれて天を仰ぐシーンより、ラストの青く澄み渡ったメキシコの海と、そこで再会を果たす二人の男達の方が好き。
 レッドが仮釈放後、ブルックスの後をなぞるように生きる
 そんなレッドを押しとどめているのは唯一、刑務所で交わしたアンディとの約束だけ、、。
 映画の原則が、「観客は主人公に自分を投影する。」ならこの映画、主人公はある種の精神的超人であるアンディではなくレッドだよねぇ。
「希望はいいものだよ。そして最高のものだ。アンディ。」
 みんなメキシコの海の青さに酔ってよ。

I hope I can make it across the border.
 「国境を越えられるといいが」
I hope to see my friend and shake his hand.
 「親友に会って握手ができるといいが」
I hope the pacific is as blue as it has been in my dreams.
 「太平洋が夢で見たように青いといいが」
I hope.
 「俺の希望だ」









chika-back.jpg  映画レビュー50選について


 暫く前、映画に凝っていた頃があって貪るように映画を見ていました。
 自分でもそんな時間を忙しすぎる生活の中でどう工面していたのか不思議な位なのですが、最近は大好きな映画とも随分遠ざかってしまいました。
 今から考えるとchikaがWeb小説を書き始めた頃と、映画を意識的に猛烈な勢いで見始めた頃は重なっていて、言葉では上手く言い表せないのですが、この頃書いていた映画レビューは、スポーツ選手がプロテインを摂取し消化分解吸収するような行為であったように思います。
 このブログでご紹介するのは、特に記憶に残ったお気に入りの50本です。
 一般的にも「名作映画」の誉れ高い作品もあれば、えっ?こんなのを選んでいるの?という作品もあるかも知れません。
 旧作映画鑑賞も、DVDやブルーレイの普及によって、今や完全に確立した一つの娯楽パターンになっています。
 この50選が映画を選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。








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