見なくても死ねる(1) 「女子高生チェーンソー」 映画レビュー番外編 見なくても死ねるよ 2012年03月11日 0 今日ご紹介するのは「女子高生チェーンソー」。 「悪魔のいけにえ」を約30年ぶりにリメイクして全米大ヒットを記録した「テキサスチェーンソー」にあやかった映画なんだそうだ。 「チアガール忍者」、「女子高生ロボット戦争」などの女子高生三部作シリーズ(!)と呼ばれている作品の第1弾。 ちなみに「女子高生ロボット戦争」は、かなりましだったような気がするんだけど、どんな内容だったか、全然覚えていない(笑)。 そういった状況下で制作された、普通の映画レビューには到底取り上げられない脱力系B級映画が本作品。 基本的にchikaにはB級映画を有り難がって観る趣味はまったくないんだけど、この「屑映画」ぶりに一度でも触れたら、、何かしなければといたたまれなくなるのが不思議。 ちなみにクレジットを見てみよう。 ■監督:ジョン・ホフマン ■出演:ブリタニー・モンゴメリー/ターラ・トンプソン/アンナ・ガルシア・ウィリアムス/ドリュー・ドロエグ/マイケル・マコノヒー ええ根性してます。このキャストネーミング、映画タイトルよりこっちのふざけ具合の方が似合ってます。 こんな映画を取り扱うのは、一重に無名女優さんたちの女子高校生ぶりが愛しいというか、エロフェロモンの濃霧状態が心地良いからなんですね。 (そのフェロモンの正体って、時々、高校時代の制服を引っ張り出してきては、それを着ちゃったりする若奥さんがいるけどあんな感じ) 勿論この濃霧を吸い込み続ける為には、お馬鹿過ぎて付いていくのに疲れてしまうストーリーにつき合わなければならないんだけどね。 淑女教育を理想とするバーデンが校長を勤める某女子高校に在籍するゆるゆる生徒8人が男子校とのダンスパーティーに向かうんだけど、その途中で車がエンスト、ちょっと危ない感じのお兄さんに助けてもらったと思いきや、何故か砂漠の真ん中(?)のスクラップ工場に連れていかれ一人一人、又一人と惨殺されるというストーリーというより「なりゆき」なんですが。 でも最後のどんでん返しには萌えますよー。 殺戮ゲームの最後にはパーカー、転校生のモニーク、ハンクの三人が残るんですが、突然、一番主人公ぽいモニークが変装名人の怪人二十面相よろしく、メリメリメリと顔を剥ぎだすんです。 ゆるゆるのエロ女子高校生グループに、突然割り込んできたミステリアスでいけてる転校生モニークの本当の姿は、実はチビでおデブの禿頭校長だったというやつね。 (このどんでん返しはホントに想像も付きません、あはは、ここでネタばれしちゃったから想像ついちゃうけど) とにかく最後はこの校長によるモニークの「変装用顔面マスク」引き剥がしシーンになだれこんでいくんだけど、この驚愕の場面にしても「おいおいそれは無茶だろー」って感じ。 まず等身、つまり骨格がまるで違う、これをフィルムの切り張りで無理矢理、変装解除シーンとして成立させる力技が、見る者にして妙にシュールな気分にさせられるんです。 それに何故、この校長が超絶変身を果たしてまで、ゆるゆる女子高生達を殺して行かなければならなかったのかその動機が不明。 貞淑を売りにしたい自分の高校にこういうエロ姉ちゃん達が在校する事が許せなかったとしても、なんでその女子高生に変身して彼女たちの中に潜り込む必要があったのか? どう考えても、発想的には女性の裸が見たかったから女装して女風呂に忍び込む変態さんの行動パターンなんだけど。 それに後に残ったチビデブハゲ校長のミニスカ姿が妙に生々しいというか、、、うー、、似合わない女装マゾ君虐める、お仕事、思い出しちゃったよ。 PR